「長田をチョウ舞うまちに」などの活動で
「神戸市環境奨励賞」を受賞
会員 橋本 敏明
私が、環境カウンセラーに認定されてから4年経過しました。
現在、「チョウが好む草花を植え、チョウの舞う町づくり」活動を
中心に活動していますので、その一端を報告します。
「チョウに良い環境を整えることは、人間や他の生き物にとっても望ましく、
『生き物との共生』が可能な自然環境になる」と考えています。
活動場所は、長田区北部の高取山南のふもとにある五位ノ池町です。
この一帯は、風致地区に指定されている高取山を含め
思いのほか緑豊かな地域です。
五位ノ池町小公園では、『蝶(チョウ)』を公園のシンボルに掲げ、
チョウの好きな木や花を植え生息できる環境を整え、
生き物とふれあい親しむ活動を推進しています。
活動をはじめて3年目、30世帯が会員で、
月1回の定例作業日には、多数の住民が参加しています。
また、会員の玄関先にチョウの好きな植物
(蝶の木といわれるブッドレアなど)

(会員親子による定例作業)
の鉢を置き、「蝶の道」ができるようにしたところ、
ずいぶんチョウが舞う姿が見られるようになりました。
この活動は、「町づくり」だけでなく、
「子どもが自然とふれあう体験や環境教育」にも効果的です。
チョウを通して、植物や地域の自然環境に、
住民は関心を持ちはじめています。
初めは虫が嫌いと言っていた親子が、
幼虫のイモムシを飽きずに見るようになり、
かいがいしく食草を育てている姿を見ることができるようになりました。
子どもたちは、チョウが育つためには食草が大事であることがわかると、
植物にも興味を持ち身近な自然の大切さを理解できるようになっています。
これまでの活動により、11月には、思いもかけず神戸市長から、
「子どもへの環境教育や地域との協働による
『ちょうちょ』の舞う町づくり活動」への功績により、
「神戸市環境奨励賞」をいただきました。

※市長を囲み神戸市環境奨励賞の授賞式(神戸市役所)
左から2番目 橋本さん
神戸市長から、
「神戸市の環境保全や環境教育に貢献されている。
これからも地域へ波及していただきたい」とのお言葉がけがありました。
また、この活動が、地域活性化の有効な手段として認められ、
2016年3月12日(土)、13日(日)に、
長田区役所主催の初めてのイベント「花と緑と蝶」(仮称)が、
JR新長田駅南のホームセンターを会場に開催予定です。
チョウは、「花と緑のまち」に関係が深く、
多くの花は、チョウなどの媒介により花を咲かせます。
特に『アゲハ』は、身近なチョウで、
源平の戦いに関連した平家由来の史跡などが長田区には多数あり、
平家一門の家紋は、アゲハを図案化した『揚羽蝶』が使われています。

※平家一門の家紋「揚羽蝶」
このため今回のイベントのタイトルが、
「アゲハチョウ・フェスタ」(仮称)になりました。
私も、実行委員に任命され、
これからも町づくりに貢献したいと考えています。
詳細は、3月初めには、長田区役所のHPに掲載されますので、
ご都合がよければ「アゲハチョウ・フェスタ」にお越しください。
posted by ech28-2 at 15:46|
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