平成28年5月21日(土)10:05〜11:50
兵庫勤労市民センターにて

当会の総会は無事終了いたしました。
***午後から行われた研修会の様子***
@「アイスランドの地熱発電」
発表者:後藤安子さん(当会会員)

実際にアイスランドに行かれ、
ご自身の目で見てきた現地報告を発表してくださいました。
アイスランドは世界最北の島国。
面積は北海道と四国を足したくらいで人口は約32万人。
大半が溶岩台地で覆われている国です。
同国では、
1930年頃までは熱源のほとんどを石炭が占めていたそうですが、
1940〜1943年頃から地熱利用が始まり、
1990年には100%地熱に変わったという経緯があります。
講師の後藤さんが
「注目されていない日本の地熱発電所とは雲泥の差を感じた」
と言われるほど、近隣国からの関心度が高い国だそう。
@日本も、国が、
再生可能エネルギーや自然エネルギーの活用の方向を転換すれば
国内もまかなえるのではないか?
Aアイスランドの首都であるレイキャビクでは住民参加の都市計画が必要。
日本ももっと住民の意見を取り入れることが必要なのでは?
B縦割り行政からの脱却、総合的な取り組みが必要。
市民の生活と地域の経済をどう生かしていくか
発想だけにとどまらず、実践していくことが大事。
以上3点を課題とされました。
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A「COP21の成果と今後」意見交換会
進行:仁保 めぐみさん

環境省のHPにある「COP21の成果と今後」の資料を使って、
参加者同士、ワークをしながら知識を深めていきました。

ワークはくじ引き方式。

COP21でのキーワードをくじにし、
ひいた話題で班で話し合ってもらうワーク。

例えば、
「化石燃料の放棄」(石炭、石油、天然ガスなど)
を引くと、どう思うかをまず付箋に書く。

そして、みなで意見交換する。

話題がおさまったら次のくじを引く。
「温暖化対策に繋がる製品、サービスの開発」
「地球温暖化抑止への貢献と経済成長の両立」
こんなくじもありますよ♫

さすが環境カウンセラーの集まり。
意見が高度!!!!!

幅広い知識を持っている人たちなので、
どんなくじを引いても、話がつきることがありません。

一旦ストップ。
各班ごとに1枚だけくじを選んでもらって、
どんな意見が出たか発表してもらいました。
(発表:児島さん)H2の貯蔵法、自立型水素エネルギー供給システムの実用化、
太陽光→水素→燃料電池→発電
海の酸性化、人工CO2の光合成、わかりにくい気候変動の定義幅
環境技術支援も大事だが教育支援も並行する・・・などなど。
(発表:武本さん)集熱発電、化石燃料を放棄する必要はない=クリーン化して排出
代替エネルギーの安定性、維持・継続性、波浪発電の開発、
メタンハイドレート、水素社会への早期実現、
化石燃料をとりまく大人の事情、「冬はカルタ、夏は怪談」・・・などなど
(発表:津田さん)森林保護の強化、森林従事者へ国からの応援が必要、
海外から材木を輸入しないで国内で樹木を育てる、
樹木医の増員、森林を育成していく後継者の存在を考える・・・などなど
くじ引きワークはかなりの知識を引き出してくれました(笑)
COP21の課題を踏まえて、
Q「環境カウンセラーとして推進することは?」
(発表:小山さん)・小さい時から環境教育をする、親子で学ぶ。
・国の教育制度の中に「環境教育」を教科としていれる
・国民、企業、国全体で環境意識を高める。環境税の導入も視野に。
(発表:木村さん)・学校教育への進出、出前授業の推進。環境教育の率先垂範。
・大学、専門学校、公民館、カルチャーセンターなどへのアプローチ。
・JICAとの交流
・情報提供
・環境技術専門家を育成、会員の力量向上
・環境カウンセラー活動を専門化する
・国民皆農
(発表:西谷さん)・対象者のニーズにあった学習をすすめていかないと効果がない
・聴く人がひとごとのように流さないよう、「考えてもらって学ぶ」体制づくり
・グローカルに考えていく。食、エネルギー、廃棄物など
・狼少年型の啓発は古い。身近な問題を例示しながらすすめていく。
以上、素晴らしい意見の数々をうかがったところで
お時間が来てしまいました。
やはり、レベルが高かったです。
今後もこういった意見交換会を
各テーマごとに持てるといいなと思います。
みなさまお疲れ様でした(^-^)
posted by ech28-2 at 18:50|
日記